傾向:主にアベ穹
××させないで(アベ穹)
くらうちちぐらさんは、「夜の病院」で登場人物が「髪を撫でる」、「トランプ」という単語を使ったお話を考えて下さい。 #rendai #shindanmaker https://shindanmaker.com/28927 このまま目を開け…
夢の外まで会いに来て(アベ穹)
バー・ナイトメアには腕のいいバーテンダーがいる。リクエスト通りの至高の一杯を出してくれる上に、話し上手で、気が回って、それでいてかっこよくて、とっても素敵! そう熱っぽく語る女性を見かけたことが一度、二度ではなくなった頃、ちょっと彼の様子…
こんな日が(アベ穹)
「黄金色のきらびやかな光には飽きただろ?」 穹にそう言われて連れてこられたのは仙舟「羅浮」の繁華街。様々な人々が行き交い、屋台も並ぶにぎやかな宣夜通りをふたりで歩いていた。アベンチュリンが空を行く星槎を眺めていると、穹が喉乾かないか、と声を…
手はつながれたまま(アベ穹)
「ごめんなさい、今日予約がいっぱいで! 一人部屋しか通せないのですけど、大丈夫ですか?」 申し訳なさそうに宿の店主に言われ、穹もアベンチュリンもしばし考え込む。 ふたりでしっかり食べて飲んで遊んで笑って過ごした一日。疲れ切った身体は早急な休…
思い出積み重ねて(アベ穹)
くらうちちぐらさんは、「夕方のカフェ」で登場人物が「頭を撫でる」、「ビール」という単語を使ったお話を考えて下さい。 #rendai #shindanmaker https://shindanmaker.com/28927 夕方に近づき、日…
ふたりの距離は(アベ穹)
くらうちちぐらさんは、「夜の階段」で登場人物が「奪う」、「枕」という単語を使ったお話を考えて下さい。#rendai #shindanmakerhttps://shindanmaker.com/28927 ひとりでもいいと思っていたのに、この…
語るも語らぬも(アベ穹)
ふと、以前読んだ小説の一節を思い出した。 好奇は傲慢、暴くは欲望。 ならば、愛は? 説明は省くが、今日は色々あった。というわけでもうくたくただ。湯船につかりたい気もするが、そんな気力もない。シャワーだけでいい。穹は手際よく髪を洗い、顔を…
またおいで(アベ穹※現パロ)
日差しはギラギラというにはやさしく、うららかというにはまぶしすぎる。昼に近づき、気温もずいぶんと上がってきている。もう暑い。たらりと垂れた汗を拭う。そして着ていた上着を脱いで、アベンチュリンは自宅アパートへの道を歩いていた。 暦は五月。初…
君に会いたい(アベ穹※現パロ)
寝ているときに身体が痛いと思った。 朝起きて熱いと感じた。 体温計は三十七度。 病院の先生曰く。「風邪ですね。熱が出て辛いですよね。でもしっかり休めば治ると思いますよ。お大事にどうぞ」 ようやく自宅にたどり着き、アベンチュリンは安堵の息を…
いっそのこと届いてしまえ(アベ穹)
「うーん……」 穹は頭を抱えていた。彼の目の前に置かれているのはコースター、ピアス、時計。仕掛けがあるのは一体どれなのか、すべてなのか、どれでもないのか。まさか壊すわけにもいかないし、かといってそのままにするわけにもいかない。疑わしきは捨て…
待てができたらね(アベ穹※現パロ)
「実家の犬、待てができないんだよ」「おや、そうなのかい?」 夕方、アベンチュリンの自宅アパートには穹が遊びにきていた。しばらくテーブルで課題に取り組んでいたが、気分転換でもしたくなったのか、アベンチュリンにそう話しかけてきた。 アベンチュリ…
好きでいて、そばにいて(アベ穹※現パロ)
寝室のカーテンを開ければ柔らかな日差しが入り込んできた。初夏の爽やかな早朝。近くでちゅんちゅんと雀が鳴いている。 いい朝だ。(いい朝か?) 穹は不満だった。 泊まりたいとねだって、恋人としてアベンチュリンのもとに泊まった昨晩。どきどきと期…
思い出は増えていく(アベ穹)
アベンチュリンのスマホの通知が鳴った。メッセージを送ってきたのは穹だった。ありがとうというメッセージと、ウィンドブレーカーを着た彼の写真が送られてきた。着ている彼の顔は誇らしげで、気に入ってくれてよかった、贈ってよかったと心から安堵した。…
きみは××××(アベ穹)
始まりはからかいのつもりのキスだった。「……今のは?」「親愛の証さ」 次は親しみを込めたそれで。「……なんで」「知らないのかい、これでも君のことを気に入っているんだよ」 その次は。その次が。その次も。次々と続いていって、今は。「これだけじ…
満たされぬ胎(アベ穹)
ともに果てて行き着く幸福なまどろみ。 けれど実を結ばぬ行為に何の意味があるのだろう。 夢境で食べたものは健康や体重に影響はないという。腹は満たされることなく、体重が増えることもなく、健康が脅かされることもない。純粋に食べることや味を楽しむ…
確かめて、何度でも(アベ穹)
それは誰もが抱く反応。 それは恐怖から生まれる感情。 過度なそれは著しくパフォーマンス低下させる。 さて、それの名は? ホテルの一室でアベンチュリンと穹は遅めの朝食を取っていた。朝食と呼ぶべきかは微妙なところか。なぜなら時計はそろそろ昼を…
引きずり出された恋情(アベ穹)
『やあマイフレンド、ご機嫌いかがかな』『久しぶりだな。まだ仕事は忙しいのか?』『少し大きな案件があってね。もう少しで手が空くとは思うけど。君の開拓の旅はどうだい?』『しばらく依頼をこなしてる。今日も依頼が一件入ってる』『その依頼人は女性?』…
お好みはストレート(アベ穹)
今日はキスの日らしいよ。 そんなことを言いながら、アベンチュリンは慣れた手つきでトークンを弾いてみせた。「というわけで、ゲームをしよう、星核くん」「嫌だ」「おっと……つれないね」 アベンチュリンはソファに腰を下ろし、隣に座る穹の肩を抱いた…
恋人遊戯(アベ穹)
穹は目の前を行く男女ふたりに目を留めた。手を繋ぎ、笑い合うふたりは恋人同士なのだろう。とても幸せそうだった。 いいなあ。 淡い憧れは声に出ていた。「恋人、欲しいなあ……」「恋人?」 アベンチュリンの声にはっとして穹は我に返った。いけない、…
口説いてご覧(アベ穹)
アベンチュリンから贈られたパジャマは着心地がよかった。日中遊び倒したふたりは宿に入り、色違いのパジャマを着て同じベッドに寝転がっていた。しばらく談笑しているうちに眠気も訪れつつある。「いい夢が見れそうだな」 穹は隣にいるアベンチュリンに笑…
おはよう(アベ穹※現パロ)
アベンチュリンは朝が弱い。というよりは、夢見が悪くて十分な睡眠が取れないことが原因だで寝起きが悪い。起きてもうとうととしてしまい、二度寝突入前に同居人に布団から引きずり出されることもしばしばある。 一方、その同居人である穹は。「おはよう!…
愛を証明しろ(アベ穹)
好きという言葉に、一体何の意味がある?(だるい……疲れた……) 情事後の気だるさ残る微睡の中、穹は目を閉じて物思いに耽っていた。久々の逢瀬となれば『恋人』である彼はなかなか手放してはくれないから、少々疲れる。それは君を愛おしく思うからだと…
お好みはストレート(アベ穹)
今日はキスの日らしいよ。 そんなことを言いながら、アベンチュリンは慣れた手つきでトークンを弾いてみせた。「というわけで、ゲームをしよう、星核くん」「嫌だ」「おっと……つれないね」 アベンチュリンはソファに腰を下ろし、隣に座る穹の肩を抱いた。…
ノーカウント(アベ穹※現パロ)
ある夜、アパートの一室にて。「どうしよう……最高傑作のオムライスができた……!」 まるでお店のオムライスでは!? と言いながら、穹はスマホで何枚も写真を撮る。焦げはなく、一面鮮やかな黄色、きらきら輝いて見えるそれにすっかり上機嫌になる。二…
いい子になれない(アベ穹)
欲に際限はないという。 ある夜のこと。恋人同士のふたりが共に過ごし、身体を重ねて、共に果てた後のこと。穹はぐったりとベッドに横たわっていた。そんな彼を労わるように、アベンチュリンは何度も口づけを落としていた。 好きだなあと、改めて穹は思い…
離さないで(アベ穹)
この身が背負うは呪いにも似た幸運だ。 ソファに腰かけるアベンチュリンは物思いにふけっていた。 そんな幸運を背負った自分は誰かに奈落の底へと引き摺り込まれそうになっても、落ちることなく平然としているのだろう。けれど自分の手を引いた相手はあっ…
好きなひとがいます(アベ穹)
瞳は雄弁という言葉がある。いやはやまったくその通り。穹の琥珀の瞳の中に、恋心が紛れ込んでいるのは一目瞭然。視線を向けている相手に好意を抱いていることは誰もが気づくだろう。視線を向けられている当人なら、なおさらのこと。「なんか……嬉しそうだ…
抱えきれないほどの愛をあげる(アベ穹)
抱えきれないほどの愛をあげる。「よいしょぉー、はい、アベンチュリン油断したー」「穹くん! 君! 初心者に! 優しくしようという! 気は! ないんだね!?」 ガチャガチャカチャカチャとボタンを連打する音が響く。ホテルの一室のソファに腰かけて…
離さないよ(アベ穹※現パロ)
「お、わったぁ〜」 深夜一時。課題の提出を終えた穹は大きく伸びをしてからベッドに飛び込んだ。が、直後に腹が鳴った。そういえば昼から何も食べていない。課題の提出どころか、そもそも取り組んですらいないことに気づいたのが昼過ぎ。早朝までに提出すれ…
色づく秋の庭(アベ穹※現パロ)
くらうちちぐらさんは、「朝の庭」で登場人物が「寝る」、「コーラ」という単語を使ったお話を考えて下さい。 #rendai #shindanmaker https://shindanmaker.com/28927 真夏に比べて暑さも日差しもず…
彼は恋に胸を焦がすか?(アベ穹)
黄金の刻とはよく言ったものだ。きらびやかな光に満ちた夢境には、今もなお多くの人々が思い思いの時間を過ごしている。流れてくる陽気な音楽や笑い声を聞き流しながら、アベンチュリンは通話をしていた。相手は十の石心のひとり、ジェイドである。『それで…
フライデーナイト(アベ穹※現パロ)
金曜日の夜は自宅で彼と酒を飲む。 他愛のない話をして、時に愛を語らう。 最近のふたりの恒例行事だ。 けれど今夜はそうじゃない。『会食が入ってしまってね。遅くなるかもしれないから、早く寝ていて』 穹はいい子でうなずいた。 彼は嘘をつかないか…
いとしきものよ(アベ穹)
いとしきものよ。 おまえをなにでつつもうか。 ゆらゆらと、時折ふわりと、キャンドルに灯された小さな火が揺れている。 キャンドルからはシトラスの香り。部屋の中は爽やかな香りに包まれていた。そんな中、物憂げな表情でアベンチュリンはキャンドルの…
期待に痺れ(アベ穹)
好きだ、という言葉に返ってきたのは微笑みだった。「僕も穹くんのことが好きだよ」 両思いだね、と言ってアベンチュリンは穹をぎゅうと抱きしめる。穹も抱きしめ返し、ふたりで笑い合い、見つめ合う。絡んだ視線の熱は上がっていき、互いの顔が近づいてい…
からから(アベ穹)
彼に会えば胸は温かくなる。けれど空いた穴は埋められない。 どうして? 愛しいひとに会えばこの胸は満たされるはずなのに、からからと、かわいた音が鳴り続けている。 シャワーを浴びたアベンチュリンが部屋に戻ると、穹はベッドに腰かけ、足をぶらぶら…
色のない世界にホットココア(アベ穹※現パロ)
晩秋の朝、どこかでは初雪を観測された頃。(今日は薄ぼんやりとした天気だ) そんなことを思いながら、アベンチュリンは駅前通りを歩いていた。日がのぼって数時間経つも、雲に遮られて日差しは地上に届かず肌寒い。街路樹の葉はすっかり枯れ落ち、鋭く吹…